自己紹介&受験の背景

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はじめに

 初めまして、このたび令和3年度 東京工業大学 システム制御系に合格しました。この記事では僕自身のプロフィールや東工大を目指した経緯などについて書きたいと思います。

目次

プロフィール

 有明高専は僕の代からカリキュラムが大きく変わり、入学時に全員創造工学科へ進学し、2年生の後期に進振り制度によって成績順に各コースに配属されます。1年次の順位が上のようになっているのはそのためです。

 授業はとりあえずノートだけはとっておいて、テスト1週間前くらいから理解し始める感じです。受験勉強を始めたのは5年の4月からでそれまでは部活をしたり、遊んだりしていました。

受験校

第1希望 東工大 工学院 システム制御系 合格

第2希望 有明高専 専攻科 合格

第3希望 九工大 情報工学不合格

 九工大に落ちて東工大に受かるのは難易度の面で普通逆なので先生もかなり驚いていました。九工大は今年のコロナウイルスの影響で書類審査だけになり、自己申告書を提出しなければならなかったのですが、送った後に見返すと誤字があったのでそれが原因で落とされたかなという感じです。

東工大を目指す決断に至るまで

4年の夏までは就職希望

 4年次の最終成績は7位だったのですが、前期中間は17位だったので自分の成績・学力で進学することは厳しいと思っていました。しかし次の前期末はいきなり6位に上がり、このときから進学も視野に入るようになりました。そして夏休み中のインターンシップを経て、自分の働くイメージと差があったので進学したいと思うようになりました。進学を意識し始めたといってもぼんやりしたもので、とりあえずクラス1桁は維持しようといった感じでした。

高専祭の準備・部活動・課題に追われる日々

 後期から忙しさが増していきました。他の編入体験記ではこの時期あたりから「○○大学を意識して~」「周りが勉強し始めて~」など書いてありますが、有明高専編入に関する情報が圧倒的に少なく、進学説明会などもなかったので編入に向けて何かしらの行動を始めるということは全くありませんでした。他高専編入を狙うの人が勉強を始める中、ただ時間だけが過ぎていきました。

春休みに入り将来と向き合い始める

 多くの行事の区切りがつき、今まで後回しにしてきた進路について考えるざるを得なくなりました。しかし2月までは普通に遊んでいて、3月に入ってから初めて編入体験記を検索し始めましたが、僕はそのとき目を疑いました。いくら調べても「3年の頃から勉強していました」「他の人よりも遅いですが4年の夏から始めました」と書かれているものばかりだったからです。旧帝クラスでは遅くとも4年から始めた人ばかりで、元から編入目的で高専に入学し、もっと早い段階で準備をしている人もいました。僕はこのとき初めて自分の将来から逃げ続けきたことを本当に後悔しました。残念ながら時間は戻せないので、残った時間を使って真剣に自分の進路と向き合い始めました。

最初は九工大が第1志望

 いろいろ考えた結果、ロボットに携わる仕事に就きたかったこと・推薦で受けれることの2つが重なった九工大の推薦入試を受けようと思いました。熊大は上位15%なので自分のクラスでは6位以上でないと推薦入試を受けれませんでしたが、九工大の推薦に関しては順位の指定がないので推薦をもらえることが出来ました。またクラス1位の友人が九大の航空宇宙の推薦を受けるということをこの時期に知りました。彼は常に成績トップをキープしていながら、留学生との交流やボランティアなど課外活動もたくさんやっていました。それと比べて4年次にやっと1桁に入り、部活動しかやってこなかった自分がこのように進学先で差がつくというのは妥当で、今までの高専生活の報いだと思っていました。  

志望校の決め方に疑問を抱き始める

 いったんは九工大を第1志望に決めましたが、推薦入試を受けれるか否かで判断していたことに対して徐々に心の中で「これで良かったのか...」と思うようになりました。上記のように僕はロボットに関する仕事がしたいと書きましたが、宇宙系の仕事もやってみたいと思っていました。(九工大は工学部に宇宙システム工学科があり実はそれと締切ぎりぎりまで迷っていた) また九大の試験日は8月の下旬なので、今からでも死ぬ気で勉強すればいけるかもしれないと思って勉強を始めました。なにより今まで何も行動せずに後悔したので、やれるだけやってやろうという気持ちで始めました。

第1志望を九大に変更

 4月に入り本来なら学校が始まるタイミングですが、今年はコロナの影響で休みになりました。その間に僕は九工大の推薦を取り消し、九大の航空宇宙コースの一般試験を受けることを決めました。僕が受験勉強を始めたのはこの時期からで、九大の推薦を受ける友人と一緒に対策を始めました。僕はせっかく九大の一般を受けるなら他の大学も併願したほうがいいと思い、九大と科目が多くかぶるような大学を探し始めました。そしてその中でTKenさんの編入体験記に出会いました。その方は東工大・東北大・九大・専攻科のすべてに合格し、東工大へ進学された方です。これと同様にHatena Blogで編入体験記を書かれているので是非参考にしてみてください!

kosenhennyu.hatenablog.jp

東工大説明会を思い出す

 少し遡りますが、僕は4年生の冬頃に学校内で開かれた東工大説明会に参加していました。クラス2人が申し込んでいましたが、当日に1人がバイトでいけなくなり、たまたま教室にいた僕が誘われて参加することになりました。率直な感想としてはやっぱりレベルが桁違いで、自分みたいな人間とは縁がない大学だと感じました。説明会中はまともに資料を見ることなく、ひたすら眠気に耐えて時間を過ごし、資料を家に持ち帰っても結局開くことはありませんでした。

東工大が初めて視野に入る

 九大の勉強に励む中で九大と東工大の受験科目が同じだと知り、初めて持ち帰ったパンフレットを開きました。めちゃくちゃかっこ良かったです。まさに”最先端の大学”という感じで自分もここに通えるならどんなに楽しいだろうかと思っていました。しかし、詳しく調べると九大と東工大は科目が一緒でも出題範囲がかなり異なっているということが分かりました。そのため今からの勉強量でこの2つを受験したところで両方落ちる可能性が高いと思い、どちらか1つに絞ろうと思いました。

大受験を諦め、東工大に絞る

 6月に入り緊急事態宣言が解除された後、分散登校が始まったタイミングで僕は東工大に絞ることを決意しました。そして落ちたら専攻科へ進学し、大学院試でまたチャレンジしようと思っていました。ただでさえ情報が少ない高専で、さらに勉強を始めるタイミングが遅かったこともあり、自分でも合格は厳しいと感じていました。しかし、大学編入はあくまでも1つの課程で、失敗してもまた大学院試でチャレンジすることが出来ます。「今からやっても遅い」ではなく「今から必死に努力すればまだワンチャンある!」と思って対策を始めました。

終わりに

 いかかがだったでしょうか。私情の部分も詳しく書いていますが、みなさんの参考になれば幸いです。また別の記事も書いているのでそちらも是非見てみてください。