筆記試験・面接の出来について

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はじめに

 この記事では試験の出来について書きたいと思います。当日の試験問題・面接内容等の公開は禁止されているので、あくまでも概要を書きたいと思います。

目次

数学

 東工大の数学は傾向がはっきりしているので対策がしやすく、問題の難易度が易しめなので、年によっては10割狙える教科だと思います。行列・極値問題・最大値と最小値の問題・重積分の出題が多い傾向にあります。行列は場合分けの問題が好んで出題されるので、とにかく計算量が多いです。問題の難易度が易しめというのは計算量の面では大変なものが多いですが、解法の発想という面では旧帝と比べると難しくはないと思っているのでそのように表現しました。

試験当日

 全体を通して手応えは9割で、ワンチャン10割かなっていう感じです。概ね傾向通りだと感じました。この調子で物理もやってやろうと思っていました。

物理

 物理は毎年力学・電磁気は固定で年によって熱力学か波動学が出されます。ここ最近は5・6年に1回の周期で波動学が出る感じです。前回は大学範囲からの出題だったのでもう高校範囲は出ないだろうと考え、波動方程式を中心に勉強しました。力学・電磁気は傾向が分かりづらいですが、問題集で過去問と似たような問題に付箋を貼ってその周辺を中心に勉強しました。

試験当日

 深く勉強していなかった分野が出題され、とにかく焦りました。予想外の部分が多く苦戦しましたが6割くらいは到達してほしいなという感じです。

化学

 全部で6問あり、物理化学・有機化学が2問ずつであとの2問が年によって理論化学か無機化学が出題されるという傾向があります。

 東工大の化学はこの4つの分野の広大な範囲から出題され非化学系の学科にとっては鬼門です。しかし、過去問中心の勉強で5.6割は狙える教科だと思います。理由は問題内容が単に知ってるかどうかで答えられる問題が多く、数学や物理などと比べて努力量が点数に比例しやすいからです。僕は最初メタンとエタンの違いすら分かりませんでしたが、3ヶ月弱後の入試までには化学は7割くらいとれそうだと思えるくらいになりました。化学をやってない人間にとってはかなりきついですが、諦めずに進めましょう。  

試験当日

 過去問と似た問題はしっかり解けましたが、全く勉強していない分野に関しては勘で解きました。難易度は例年くらいだと思います。手応えは6割くらいです。

英語

 東工大の英語は単語のレベルが高いうえに文章がめちゃくちゃ長いです。それに加えて大量の内容一致問題が出題されるので問いの周辺だけ読めば解ける訳ではありません。とにかく長い文章をすばやく読みつつ、内容もある程度把握する必要があるので、高得点は厳しい教科だと思います。そもそも高専生は英語に弱いのでなおさら大変ですが、編入試験の前にあらかじめTOEICを頑張っていた人が多くいるので、そのような人たちと差がつかないようにしっかり対策しましょう。

試験当日

 今回の長文のテーマは比較的わかりやすい方だったと思いますが、全て解き終わったのは時間ギリギリだったので、手応えは6割ぐらいだと感じました。  

面接

 よくある質問が多いと感じました。事前に用意していない質問もありましたが、しっかり自分の考えを伝えることが出来たので、手応えはかなりありました。

さいごに

 テストの1ヶ月前から過去問を始めましたが、なかなか解けずにかなり焦っていました。しかし、1週間前くらいになると「これだけ勉強して解けなかったらしょうがない」と思うようになり、試験当日は自分でも驚くぐらい冷静でした。また当日の試験問題ではもちろん分からない問題もありましたが、それ以上に自分がテスト問題にある程度対応できていることにびっくりしました。

 受験勉強中はどうしても不安な気持ちになってしまいますが、今の頑張りが受験当日の自分を助けてくれます。試験問題を解く中で、受験は自分の努力がしっかり反映されるものだと感じました。今はまだきついと思いますが、頑張ってください。